最近読んで刺激を受けた本 

最近読んで刺激を受けた本は戦争広告代理店だ。

 国際世論を動かすPR企業の重要性について、ボスニア戦争という事例をよく調べたうえでわかりやすく記述されている。私が特に興味を持ったのは、PR企業の存在意義と倫理的な問題の2点だ。
 
 ボスニア戦争コソボ紛争などでは、兵士などに加えて民間人も多数なくなった。これらの動向を左右しているのは国際世論だ。この世論を誘導するPR企業は「情報の死の商人」ということもできるであろう。

 しかし、このような情報戦争という事態を完全に規制しようとすれば、結局のところ政府などの権力が情報を統制支配する社会にするしかない。それを私たちは望んでいないことは自明のことだ。もちろん、完全な作り事は非難されるべきだ。しかし、そうした明らかな不正がない限り、国際紛争をビジネスの対象にするPR企業を完全に悪いと責めることは難しい。

 そして、最も大切なのは、情報化社会が急速に進む現在、PRの「戦場」は地球規模で拡大しているという現実にしっかりと目を向けることだ。


ドキュメント 戦争広告代理店 ドキュメント 戦争広告代理店
高木 徹 (2005/06/15)
講談社

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